創刊1996年

26非正規春闘スタート

2026/9/22 00:12

 連合、全労協、全労連など労働団体の垣根を越えて結成された「非正規春闘実行委員会」は、2月2日、東京都内で起業前行動・経団連要請行動から厚労省記者会見、「賃上げ相談ホットライン」開設まで非正規労働者の生存権をかけた1日行動を展開した。

経団連への憤り

 経団連前には約100人の労組員らが集まり、「10%以上の賃上げを」や「労働者の尊厳を守れ」などと訴えた。経団連は警備員を配置し要請書受取りを拒否。

 実行委には35労組が参加(昨年比7労組増)、160社(同16社増)、10自治体(前年同)と賃金交渉を行う予定で、交渉先の非正規労働者は約30万人でうち組合員は約4万人に上る。

26春闘の5大方針

 ①10%以上の賃上げ(ベースアップ)、固定昇給のない非正規労働者の「底上げ」を最重視。

 ②総額人件費の引き上げ、賃上げ分を「シフトカット」や「早上がり」で相殺させない。

 ③正社員との不合理な格差是正、均等待遇の実現(同一労働同一賃金)。

 ④全国一律最低賃金1500円実現。

 ⑤エッセンシャルワーカーの低賃金構造打開。

 すでに「スシロー」「はま寿司」(ゼンショーグループ)「ヤマト運輸」などに対して要求書を提出して、回答次第では3月以降、ストライキを背景とした交渉に突入する構え。

当事者の切実な訴え

 都内の出版物の取次会社で働く男性は、「昨年新しい最賃が始まると同時に社員食堂の価格一斉に20%上がった。時給は最賃と同額で、引き上げも暮らしの支えにならない。仲間はコーヒー牛乳1本だけや食パンだけが昼食だ。これは我慢でなく日常の風景。何とかしたい」と訴えた。

 多摩地域で保育士として働く女性は、妊娠や病気の休暇で正規と非正規の格差があることを話し「都は東京で働く女性を支援すると言うが、格差がある。声を上げなければならない」と春闘への参加を呼び掛けた。

 実行委員会のメンバーで首都圏青年ユニオンの尾林哲矢委員長は、「物価上昇が続く中、低賃金の非正規はダブルワークや食費を削るなど厳しい暮らしを強いられている。女性や高齢者、障碍者など多様な人が非正規で働いており、そうした仲間に『一人でも春闘は始められる。要求できるんだ』と呼び掛け、賃上げの活路を開きたい」と訴えた。