創刊1996年

あきたこまちに異変|放射線改変種に全面切り替え【三種町議・畠山勝巳】

2025/4/9 00:00

放射線照射の品種に

 秋田県はコメどころで、秋田のコメといえばあきたこまち。全国的にも評価は高い。しかし、今年から県内で生産されるあきたこまちは、すべて「あきたこまちR」(こまちR)という重イオンビーム放射線を照射して、カドミウムを吸収する遺伝子を破壊した品種になる。

 なぜこんなことをするのか。県は「秋田県は鉱山県でそこから流れ出た重金属カドミウムが田んぼに蓄積され、米がその成分を吸収する可能性があるため」と、将来の輸出に備えて「国際基準」に合わせるとしている。

あきたこまち名で

 しかし、カドミウムが問題になる水田は、県全体の水田面積の20%(玄米としては2~3%)。そのために、すべてのあきたこまちがこまちRになろうとしている。県内の作付けはあきたこまちが7割を占めるが、県はこまちR以外の種もみは供給しないとした。そのため県農業試験場が供給するあきたこまちの種もみはすべて「こまちR」になる。しかし、できたコメはあきたこまち名で売り出される。

 問題は多々あるが、特に問題なのは、「県内の生産者に選択の余地がない」こと。コメには様々な品種(コシヒカリ、ササニシキ、ゆめおばこ等々)があるが、こまちRもその一つとして認めるものなら問題は半減する。

岩手県から種もみ

 当事者の声で、岩手県からあきたこまちの種もみを購入した農家もある。不安なのだ。

 県は、「あきたこまち」と「こまちR」は同等と評価、区別の必要はないとし、消費者にもすべて「あきたこまち」として販売する予定だ。

 しかし、大学教授や試作した生産者から「同等ではない」との声が上がっており、最終的に判断するのは「消費者」で、消費者を無視した政策は許されない。

「守る会」結成し

 「『あきたこまちR全面切替えに不安や疑問がある』『あきたこまちを食べ続けたい』人のための県民集会」が秋田市内で3月2日に開かれ、私も呼びかけ人として名を連ね参加した。

 参加97名、オンライン参加も含めれば163名が参加し、「あきたこまち」を守る会を結成して運動を継続していくことにした。

 なお、土壌改良材にバーク堆肥を使えば、カドミウム濃度が10分の1になる研究も報告されており、「こまちR」の必要性はなくなっている。