創刊1996年

保守土壌の中で|子どもの不登校の悩みを糧とし【西条市議・髙橋章哲】

2026/9/9 01:51

 2009年に初当選以来現在4期目を務めていますが、この14年間は定例会においては毎回発言を続けています。

 発言の内容は身近な諸問題を中心に、場合によっては原稿を作らず前を向いての発言を意識してきました。

 私の住んでいる西条市は、江戸時代は徳川吉宗の甥が藩主を務める3万石の親藩でした。その影響をいまだに引きずっているわけでもないのでしょう。きわめて保守的な意識の強い土地柄です。人前で自分の意見を言うことをためらい、無言の同調圧力が幅を利かせているように思います。

 そのような土地柄ですから、当然のように不登校児童・生徒の数も少なくありません。愛媛県では以前の県知事によって日教組が徹底弾圧され、教員の皆さんが「モノ言えぬ」状態に置かれていることも少なからず影響しているように思います。

 不登校や引きこもりの問題が昨今社会的にも大きく報道されるようになってからは、幾分学校の対応も変わってきたように思いますが、私の子が小学生で不登校になった20年近くらい前には学校の対応は必ずしも適切とは言えない状態でした。

 その時、私たち夫婦はまさに目の前が真っ暗で、先の見えない不安の中を手探りで解決法を模索しました。

 あの時感じた「いつになったら家族が笑顔で食卓を囲めるのだろう」という不安感は、今となっては過去のものですが、当時は本当に辛い毎日でした。

 今、大人社会が弱肉強食の状態で、パワハラやセクハラといった人権を踏みにじる行為が蔓延している中、子ども社会だけが例外であるはずがありません。

 まずはそのことをしっかりと認識したうえで、親が子どもの気持ちをしっかりと受け止める努力を惜しんではならないと思います。

 子どもが不登校や引きこもりになったら、親御さんは状況がうまく飲み込めずに孤独感にさいなまれることも多いと思います。

 私はそういった皆さんに、当事者グループや支援団体の存在や活動を通じてしっかりと伝え、「あなただけじゃないよ」のメッセージをこれからも発信し続けたいと思います。